天下の奇祭
愛知県指定文化財。石上げ祭は毎年8月の第1日曜に行われます。
祭りの由来として、江戸時代に大宮浅間神社の祭神である木花開耶姫が近くの村人の夢に現れ、隣の本宮山よりも尾張冨士の方が低いことを嘆き、山頂に石を積み上げたならば願いをかなえると言ったという「背比べ伝説」が伝えられています。これにちなんで老若男女が家族やグループで大小さまざまな石を山頂に担ぎ上げるのが石上げ祭です。家族、友人、職場のグループなど、どなたでも参加できるお祭りです。暑い夏の一日、みんなで力をあわせ、尾張冨士の山頂に石を担ぎ上げ、一年間の健康と安全を願いましょう。詳しくは石上げ祭伝承保存会(尾張冨士大宮浅間神社内)までお問合せください。
Check Point!
- 昼の「石上げ」と夜の「火振り」どちらも見ごたえがあります
- どなたでも参加できるお祭りです
見どころ
石上げ
早朝から夕方にかけて、大勢の人が尾張冨士山中の参道を登り、石を担いで山頂の奥宮を目指します。なかでも「○○点吊り」と称される大石は、リンギと呼ばれる運搬具を使って大人数で運びます。石上げ唄を歌いながら登る人もいます。山中には先人たちが奉納した石が数多く残されており、中には数トンにも及ぶ巨石もあります。
火振り
日が暮れると、花火を合図に火振りが始まります。山中の三か所に分かれて、火のついた1mほどの松明を振り回しながら、麓の広場に向けて参道を下り、最後に広場で焚かれた大篝火に松明を投じます。
石上げの唄
見たか聞いたかヨー 石上げ祭「ヨオー お山を」高くする ナアヨー
尾張名だいのヨー 石上げ祭「ヨオー どんどと」石が上る ナアヨー
尾張お冨士へヨー この石上げりゃ「ヨオー 病に」かかりゃせぬ ナアヨー
石上げ祭はヨー 天下の奇祭「ヨオー 揃うて」石を上げる ナアヨー
今年も上げるヨー 石上げ祭「ヨオー お冨士へ」ひと詣り ナアヨー
めでためでたがヨー 三つ重なりて「ヨオー 御門に」巣をかけた ナアヨー