よみがえった江戸期の町家
犬山城大手門から延びる本町筋にあり、「柏屋孫兵衛」の屋号で呉服商を営んでいた商家です。この屋敷は幕末から明治期にかけて建築された建物で、正面は2階建て、背面は平屋の「バンコ二階」と呼ばれる造りになっています。建物は主屋、裏座敷、土蔵、奥土蔵、物置(現展示蔵)の5棟から成り、いずれも国の登録有形文化財になっています。犬山市がまちづくりの拠点施設として一般公開するため、この家が最も整備された明治時代中頃の姿を目途に復原整備が行われ、犬山を代表する町家となっています。奥土蔵、展示蔵、和室は展示室(ギャラリー)として利用することもできます(有料)
Check Point!
- かまぼこ状にふくらみを持たせた「起り屋根(むくりやね)」
- 当時の暮らしの知恵と工夫がみられる町家造り
- 絵画や書道の展示会場として、創作した作品を展示販売できるスペースを提供
見どころ
起り屋根(むくりやね)
かまぼこ状にふくらみを持たせた起り屋根は犬山市内の町家で唯一現存しています。
町家の特徴
町家とは、町人の住む店舗併設の住宅のことで、間口が狭く、奥行きが広い「うなぎの寝床」のようになっているのは、江戸期の税金が間口に応じて決められていたためです。
座敷飾り
主屋は、竿縁天井、一間の床の間、違い棚、書院、長押付きの部屋です。このような立派な座敷飾りは江戸期には一般の商人には許されないものでした。現在の造りは御禁制の外れた濃尾震災の被災後に改造されたものです。
弁柄色の赤壁
廊下北側には渡り廊があり、客便所と裏座敷に通じています。廊下の壁は弁柄色の赤壁です。
なまこ壁
土蔵の外壁は、目地の漆喰がかまぼこ状に盛り上がる「なまこ壁」という工法で仕上げられています。正面は黒漆喰塗り、北側は瓦を使用しています。
基本情報
旧磯部家住宅復原施設
アイコンについて
住所 | 犬山市大字犬山字東古券72 |
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営業時間 | 9:00~17:00(入館は16:30まで) |
定休日 | 12/29~31 ※警報等が発令された場合には、状況により閉館となる場合があります |
電話番号 | 0568-65-3444 |
料金 | 無料 |
駐車場 | なし |
トイレ | あり |
収容人数 | 50人 |
喫煙・禁煙 | 禁煙 |
バリアフリー | 移動式スロープ(事前にご予約ください) |
webサイト |
公式サイト |