どんでん館【どんでんかん】
犬山祭で曳かれる巨大な車山を展示
どんでん館では、毎年4月の第1土日に行われる、国の重要無形民俗文化財指定の「犬山祭」で曳かれる車山(やま=だしのこと)を4輌展示しています。館内では犬山祭を年中体感できるように、光と音で祭りの一日を演出しています。犬山祭で車山が方向転換する際、車山を曳く手古(てこ)衆が掛け声もろとも車山の片側を持ち上げて180度回転するさまは「どんでん」と呼ばれ、施設名はこの言葉から名づけられました。
見どころ
町屋造り
犬山城下町の町屋の敷地は、短冊形で間口が狭く奥行きが長い形状をしています。これは江戸時代頃に町費(現在の税金)が間口に応じて決められていたことなどによるものです。犬山では現在もそのような形状が残っており、どんでん館も玄関を入ると和室があり、その横に土間が奥の方へと続く造りとなっています。
1階展示ホール
展示ホールに一歩踏み込むと「コケコッコー」の音とともに、祭の1日を6分間に短縮した光景が始まります。ここでの見どころは祭りで実際に使用される高さ8m、重さ3トン超の4輌の「車山」です。車山は一見同じように見えても一輌一輌すべて違います。精巧な造作が施され、漆や金箔で彩られたものはかなりの見応えです。祭りの日の夜を味わっていただくため、夕焼けの演出のあとには提灯の付いた車山に灯りが点ります。夜に曳かれる車山には一輌に365個を超える提灯が付けられ、実際に13輌揃うと見事な光景が広がります。※車山の点検・修理のため、展示が3輌となる期間もあります。
2階展示室
ここでは、犬山祭の準備、当日の朝から夜終了までの流れが見られる映像のほか、犬山の歴史に関する展示をご覧いただけます。また、祭りで子どもが着る「金襦袢(きんじゅばん)」などを展示しています。昔は町内に男の子が産まれると、母方の実家から金襦袢が贈られるという慣わしがあったため「車山のある町内には嫁にやるな」と言われたほど豪華で高価な衣装です。※企画展示のため、展示品が変更となることがあります。
2階交流ホール
2階の通路には江戸時代の犬山祭を立体的に現した「立版古(たてばんこ)」と呼ばれる動くミニチュア模型が展示してあります。お客様が近づくとお囃子が始まり、車山や人形が動くようになっています。色とりどりの車山の模型や人形、家並みはすべて紙でできています。交流ホールでは、犬山でまちづくり活動をしている団体の紹介や活動報告などを展示しています。ホール奥には、登録団体にご使用いただくことのできる「活動室」を設けてまちづくり活動の支援を行っています。
料金
大人100円(中学生以下は無料)
- 所在地
- 犬山市大字犬山字東古券62番地
- 電話
- 0568-65-1728
- 交通案内
名鉄「犬山駅」西口より徒歩約10分
- 営業時間
- 9:00-17:00(入館は16:30まで)
- 定休日
- 12/29-31
- 駐車場台数
- 無
- 外観